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ゆとり系男子

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【ネタバレ感想】未来と過去を行き来する二人の物語。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする。」

書評したよ

 

映画でも話題になった「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」。

前々から気になっていたので、バイト帰りにエンターキングで購入。

二日間でサラッと読めたので、よかったです。

 


ざっくりとあらすじ

 

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。

高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて。

「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」

奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。

引用:表紙より

 

 

あいつらとは違う。意識が高い主人公。

 

京都の美大に通っている主人公。

 

教室を出ようとするとき、だべっているクラスメイトたちが目に入る。

(中略)

何をやってるんだ、と思う。

 親に高い学費を払ってもらって、なんでそんなに無駄に過ごせるんだろう。

その時間でやれることはもっとたくさんあるはずなのに。

 引用:P38

 

主人公の本心が出ているフレーズ。

少しばかり、ボクと似ているなぁっと思った。

 

夢があり、成し遂げたいことがあるからこそ、出てくるこの気持ち。

 

主人公の夢はイラストレーター。

同時に、作家にもなりたいらしい。

 

そのために、毎日絵を描いたり、小説を書いたり。

 

ボク自身にも、夢というか叶えたいことがある。

ここでは割愛するが、そのために毎日続けていることがある。

 

毎日続けていると、少なからず「ボクは頑張ってるんだ、だから周りの人とは違うんだ」ていう気持ちが出てくる。

 

それが、良いのか悪いのかは置いておいて、とても共感できる部分。

 

時々、思うんだ。

こんな考え方をしている自分はこのままでいいのか?

自分のモノサシでは、目一杯頑張ってるつもり。

 

でも、もっと頑張ってる人がいるかもしれない。

その人のモノサシで測ってみたら、全然大したことない頑張りかもしれない。

そう思うと、心の糸が切れそうになる。

 

頑張ろう、がんばろう。

自分にムチを打つ。

 

そんな心情で日々戦っていると、つい周りを見下してしまう。

 あまり良いとは言えない心の状態。

 

もしかしたらそう思うことによって、頑張っている自分をささえているのかも。

 

このままじゃ、ダメだ。

もっと謙虚に、そう何度思っただろうか。

 

 

意識が高い主人公が一目惚れ、これぞ青春の出会い。

 

電車で、主人公が女の子に一目惚れ。

よくありがちな出会いのシーン。

 

彼女が降りてしまわないか、緊張が走る。

降りなかった。幸い、ぼくも降りる駅じゃない。

引用:P8

 

うー。青年のこの気持ちわかるぞ〜。

電車であるあるのドキドキ感。

 

「できることなら、もう一駅一緒に乗っていたい。頼むから降りないでくれ。」

 

「降りなかった!(ガッツポーズ)」

 

そして、「一緒の駅で降りたら声をかけよう」みたいな。

 誰もが思ったことがあるだろう。

 

ちなみにボクは声をかけるなんてできない。

声をかけられる人って本当にすごい。 

どこからそんな勇気が湧いてくるのやら。

 

それとも、「本当の」一目惚れだと本能的に行動しちゃうのか?

気づいたら声をかけてた、みたいな。

 

 

主人公の「好き」という気持ち。

 

それから、色々あって主人公は一目ぼれした女性と付き合うことに。

 

面白い場所を目にしたら彼女に見せることを考え、おいしいものを食べたら彼女にも食べさせたいと願っている。

 引用:P64

 

んー、わかるわかる。

好きな人と、分かち合いたい気持ち。

食べたもの、見たもの、感じたこと、たくさん伝え合うこと。

反射的に考えますよね。

 

ボク、思うことがあって、これって恋愛に限った話じゃないと思うんですよ。

仲の良い友達とかにも、こういう気持ちになることもあると思うんです。

 

「甘いもの好きのあの人に伝えてあげよう」

「観光好きのあの人に、ここを教えてあげよう」

 

これも一種の「好き」になんじゃないかな、と。

よく言う「友達として好き」っていうやつ。

 

主人公は、その「友達として好き」を超えて、恋愛的に「彼女が好き」という気持ちだったんでしょうか。

 

もしかしたら、恋愛経験の少ない彼は気づかなかっただけかもしれない。

 

付き合うって、どういうことなんだろう。

ぼくにはその経験がほとんどない。

中三の終わりから高一にかけて、何もないまま自然消滅したものがあったくらい。

引用:P85

 

恋愛不慣れな人によくありがちなこと。

 

 

他人に知られたくない「秘密」を打ち明ける怖さ。

 

主人公は、今まで小説を書いていることを誰にも言わなかった。

 

小説を書いていることを彼女に明かし、読んでもらおうと。

(中略)

どうしてそんなに隠したいのか、はっきり言えないけど、知られると何かが減ってしまうような、損なわれてしまいそうな、そんな根拠のない怯えがあった。

 引用:P128

 

この気持ちわかるなーっと。

なんとなく言いたくないんですよね。

まだ実績がない、結果も出てないものに対してとにかく自信がない。

 

自分の中では絶対イケるって思ってても、自分以外の誰かに言うとなると怖くなる。 

 批判されたり指摘されるのが嫌なんです。

男ってプライドの塊ですから。

 

だから、主人公がこの秘密を彼女に打ち明けた時、すごい!って思ったんです。

大好きな彼女に、まだ誰にも見せたことのない小説を見せるってなかなかできることじゃない。

 

それだけ主人公は彼女を信頼してるんだな、と感じた場面。

 

 

彼女のヒミツ。《ネタバレ大》

 

それは、時間の流れが逆だということ。

 

彼女は、時間が過去に進んでいく。

4月11日が終わると、4月10日に進む。

対して、彼氏である主人公は一般的な時間の流れ。

主人公にとって最初の体験経験が、彼女にとっては最後の時。

 

初めて手を繋いだ。

初めて料理を作ってくれた。

初めて下の名前で呼びあった。

 

主人公にとっては初めてだけど、彼女にとっては「最後」で。

 

 

彼の思い出が積み重なるほど、比例して彼女の悲しみが増えていく。

あまりにも切なすぎる。
読み進めるほど、ぼくは辛くなりました。

 

次第にその現実に耐えきれなくなる主人公は、デート中に逃げ出してしまいます。

 

しかし、主人公は気付くんです。

 

別の世界とか、過去とか未来とか、そんなのに惑わされて、いちばん大切なものを見失っていた。

引用:233

 

彼が見た「答え」とは?

 

 

まとめ

 

一言で言うと、王道な恋愛小説。

あらすじを読んだあたりから、ある程度結末が予想できてた。

 

きっと、時間軸を問題とした話だろーな、と。

お互いの流れる時間が違うとか、そういう感じの。

 

「 やっぱりそうきたか。」

結末を読んだ時、そんな感じだった。

腑に落ちた終わり方だったので、よかった。

 

今回のオススメ星は、2つ。

★★☆☆☆

 

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でわ、ドロン。